本文
ワクチンの接種後には副反応を生じることがあり、副反応をなくすことは困難です。接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して接種の是非を判断する必要があります。副反応には、接種部位の痛み、発熱などが生じる可能性がありますが、大部分は数日内に回復します。稀な頻度でアナフィラキシー(※)が発生したことが報告されています。
(※)ワクチンの成分に含まれる物質に対して、短時間で起きうる全身性のアレルギー反応
厚生労働省では、ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医療機関に報告を求め、収集しています。副反応疑い報告では、ワクチンと関係があるか、偶発的なもの・他の原因によるものかが分からない事例も数多く報告されます。厚生労働省では、透明性の向上等のため、こうした事例も含め、報告のあった事例を公表しています。収集した報告について、厚生労働省の審議会に報告し、専門家による評価が行われています。こうした結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供などが行われています。
「予防接種法に基づく医師等の報告のお願い」(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
報告された事例や評価について、報告された症例や、評価の結果等について、審議会の度に公表することとしています。
「厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会」(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
日常生活の中では、様々な事象が偶発的に発生しています。ワクチン接種の有無にかかわらず、死亡や急病といった事象も発生しています。接種の後に生じた事象も、それだけでは因果関係があるかどうかが分からないことに注意が必要です。このため、厚生労働省では、報告のあった症例について調べるほか、同じような事例の頻度や自然発生と比べて多いかどうか、諸外国における同様の評価の状況などを参考にしながら評価するとしています。また、予防接種後の健康状況に関し、厚生労働省が情報を収集し、結果を掲載するととも予防接種後副反応の発生要因等に関する研究の一助としています。
「予防接種後健康状況調査集計報」(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
○医療、健康被害救済制度などに関すること
健康福祉部感染症対策推進課:058-272-1111(内線3353,3355)
受付日時:平日午前9時から午後5時(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
○ 予防接種、その他感染症全般に関すること
厚生労働省感染症・予防接種相談窓口:0120-995-956
受付日時 午前9時から午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く
※新型コロナウイルスワクチンコールセンター専用回線については、令和7年3月31日をもって終了しました。
新型コロナワクチン接種後、副反応を疑う症状を示した方への対応として、かかりつけ医など身近な医療機関では対応が困難な副反応の症状に対し、接種を受けた方がさらなる検査・治療等を行う医療機関を円滑に受診できる体制を構築しています。県内の医療機関では、身近な医療機関から紹介された様々な症状に対して、迅速かつ総合的に対応します。なお、ご不明点等がありましたら、上記相談窓口までお問合せください。
新型コロナワクチン接種後の副反応を疑う症状について、被接種者が受診を希望する場合は
さらなる検査・治療等を行う医療機関
○岐阜県総合医療センター(岐阜圏域)
○大垣市民病院(西濃圏域)
○中濃厚生病院(中濃圏域)
○岐阜県立多治見病院(東濃圏域)
○久美愛厚生病院(飛騨圏域)※小児(15歳以下)を除く
○高山赤十字病院(飛騨圏域)※小児のみ
○岐阜県立下呂温泉病院(飛騨圏域)
など
医療機関から、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に「新型コロナワクチンの副反応疑い報告」として報告されたもののうち、岐阜県に住所のある方として、厚生労働省から県に情報提供された件数は以下のとおりです。
総接種回数(※) |
7,049,071 |
回 |
※特例臨時接種分に限る。
副反応疑い報告数 | |||
件数 (総接種回数に 対する割合) |
527件 (0.0075%) |
うち重篤 | |
154件 (0.0022%) |
うち死亡事例 | ||
39件 (0.0006%) |
厚生労働省研究班において、接種後の遷延する症状を含めた副反応が疑われる症状について実態把握をする研究に取り組んでいます。
「接種後の遷延する症状に関する実態調査について(第三報)」(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
新型コロナワクチン接種後の遷延する症状に係る 実態の追加・追跡調査について (第一報) [PDFファイル/1.56MB]