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結核集団感染事例の報告

結核集団感染事例の報告

 県内の事業所において、従業員が結核を発病し、同事業所の接触者を対象に順次健診を実施した結果、当該事業所内で結核の集団感染が発生したものと判断しましたのでお知らせします。

 なお、発病者及び感染者は適切な医療を受けており、現時点で事業所外への感染拡大はありません。

 結核は、日本における主要な感染症であり、毎年多くの患者が発見されています。

 結核は正しく理解し、適切な治療を行えば必ず治る病気ですが、早期発見、早期治療が重要です。長引く咳があるときは早めに医療機関を受診しましょう。また、65歳以上の方は必ず毎年の定期健診を受診しましょう。

 

 〇患者等発生状況

  初発患者の概要  20歳代 男性 令和6年9月頃発病

  初発患者の症状  体重減少、咳、発熱、痰、倦怠感 ※現在は抗結核薬の服薬治療中

  推定される感染源 不明

  集団の概要    西濃保健所管内にある事業所 総従業員数約200人

  感染者及び発病者の数  合計15人(内訳:発病者 1人、感染者 14人)

 〇健診の状況
対象者 受診者 結果
発病者 感染者 異常なし 経過観察等
178 168 1 14 143 10

発表資料

報道発表資料(令和7年3月26日) [PDFファイル/222KB]

 

結核について

結核とは

 結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。痰に結核菌がいる患者が咳をすると空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによって感染します。結核は過去の病気ではなく、今でも1日に30人の新しい患者が発生し、5人が命を落としている日本の重大な感染症です。なお、結核菌は紫外線に弱く、体外に排出された菌は日光に当たると数時間で死滅します。

新規結核登録者数の推移

 
  新規結核登録者数
岐阜県 全国
令和元年 290 14,460
令和2年 265 12,739
令和3年 214 11,519
令和4年 196 10,235
令和5年 176 10,096

結核の予防

(1)2週間以上咳が続いたら早めに病院にかかりましょう。

 2週間以上続く咳、痰、急な体重減少、体のだるさなど症状があれば、早期に医療機関に受診してください。

(2)定期の健康診断で異常を指摘された場合には速やかに受診しましょう。

 特に65歳以上の方は、毎年受診するよう感染症法に定められています。

(3)乳児のBCG予防接種を必ず受けましょう。

 抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、生命を危うくすることがあります。予防するには、生後1歳未満(国が示している標準的な接種期間は生後5か月~8か月の期間)までのBCG接種が有効です。

(4)普段から心がけましょう。

 免疫力が低下しないように規則正しい生活を心がけましょう。また、栄養バランスのよい食事と十分な睡眠、適度な運動などが大切となります。

結核の治療

 結核と診断されても、6か月間毎日きちんと薬を飲めば治ります。しかし症状が消えたからといって、治療の途中で服薬を止めてしまえば治りません。医師の指示を守って、治療終了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です。

(参考)結核集団感染の定義

 同一の感染源が、2家族以上にまたがり、20人以上に結核を感染させた場合をいう。ただし、発病者1人は6人が感染した者として感染者数を計算する。(厚生労働省結核感染症課長通知平成19年3月29日健感発0329002号)

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