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県内ではクマの出没件数が増えており、今年度5件目となる人身被害が発生したことを受け、「クマ出没警戒情報」を発令し、10月27日、県や市の担当者が参加して「ツキノワグマ被害対策会議」を開きました。
初めに、クマの生態に詳しい岐阜大学応用生物科学部の淺野玄(あさの まこと)准教授が講演し、県内のほとんどの地域で生息が確認されており、どこの山にもクマがいると認識するべきと指摘しました。また、冬眠前のクマは食欲が旺盛で食べ物への固執が強く、警戒が必要と話しました。
会議では、クマの生息地である山中と人口密集地などの市街地、その間の緩衝地帯の3つに地域を分けて、それぞれの特性ごとに被害防止対策を進めるゾーニングを行うことや、市町村と県や関係機関との連絡体制を密にすることなどを確認しました。
県では今後、クマが出没する恐れがある箇所の緊急点検を行い、クマを寄せ付けないことやクマに出会わないようを日ごろから心掛けること、もし出会ってしまっても落ち着いて行動することなどを呼びかけていきます。
(担当:環境生活政策課)