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白水滝[しらみずのたき]
白水滝[しらみずのたき]
分類 | 名勝 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 大野郡白川村平瀬ワリ谷 |
所有者 | 白川村 |
指定年月日 | 令和6年2月21日 |
白水滝は白山の主峰である御前峰(標高2702m)の山頂からおよそ5km東方の標高約1200m付近に位置する。約2200年前の白山噴火で噴出した溶岩流によってできた平坦地から流れ落ちる直瀑で、落差は67.4mある。
滝が落ちる断崖は安山岩からなり、滝口付近は水平方向に、滝壺付近は垂直方向に伸長した柱状節理がみられる。安山岩の断崖を背に滝がまっすぐ落ちる姿は豪壮で、この流れ落ちた水が乳白色であるところから「白水滝」と呼ばれ、「白川郷」の由来とも伝えられる。また、滝口周辺にはヒノキやツガなどの針葉樹が、その周辺にはブナやミズナラなどの落葉広葉樹が彩りをそえている。特に紅葉の時期の美しさはひとしおである。これらの景観は、滝からおよそ250m離れた観瀑台から観賞できる。
白水滝は、近代以前から景勝地として知られており、特徴的な地形および地質によって形成される風致景観に優れるのみならず学術上の価値も高く、名勝に指定して保護を図るものである。