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鉄塔[てっとう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 不破郡垂井町宮代 |
所有者 | 真禅院 |
指定年月日 | 昭和31年3月28日 |
この鉄塔は、源頼朝の妻政子が頼朝菩提のために南宮大社へ寄進したと伝える。
その後応永年間、守護土岐氏が破損した鉄塔の修理を守護代の富島浄晋に命じ、応永5年(1398)に完成させた。大工河内国高大路家久。慶長5年(1600)関ヶ原の戦いのとき、長曽我部氏の陣営で煮炊きに利用したので、そのとき破損したとも伝える。
現存する鉄塔は、鋳鉄製塔の一部で、初層主軸部と屋蓋、それに二層主軸部だけが遺存する。もとは、三層でその上に露盤と九輪が安置されていたと考えられる。
現総高は165.0cmで、初層の高さ65.0cm、二層の高さ100.0cmである。また、初層主軸部の直径70.0cm、二層主軸部は、径100.0cmである。
初層主軸部には、四天王が鋳出され、5行の銘文が刻まれている。二層主軸部には、六地蔵が鋳出されている。