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金銅割五鈷杵[こんどうわりごこしょ]舎衛寺

分類 重要文化財
指定別
所在地 岐阜市城田寺
所有者 舎衛寺
指定年月日 昭和57年5月14日

金銅割五鈷杵

 舎衛寺の五鈷杵は珍しい特殊な構造で、1つの鈷杵が二つの部分に分かれ、陰陽結合を具体的に表現しており、俗に割五鈷杵または人形五鈷杵と称している。鋳銅鍍金製で、長さ16.0cm、愛染明王の持物[じゅもつ]とされ、金剛界の智徳、胎蔵界の慈悲を象徴している。形姿は温雅優麗のうちにも俊鋭の気を蔵し、彫刻は繊細にしてしかも技巧に流れず、密教法具の逸品としてまことに貴重なものである。制作は鎌倉時代末期と推定される。
この五鈷杵は伊勢国真常院から招来したと伝えられている。