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横山楡原衝上断層[よこやまにれはらしょうじょうだんそう]
横山楡原衝上断層[よこやまにれはらしょうじょうだんそう]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 飛驒市神岡町横山及び富山県の一部を含む |
所有者 | 飛驒市 他 |
指定年月日 |
昭和16年10月3日 |
富山県境近くの飛騨市神岡町横山の高原川にかかる千貫橋のたもとの橋脚下に露出している。通常、古い地層は下に、新しい地層は上にあることが大原則であるが、ここでは逆に中生代の手取層群上に、それよりも古い飛騨変成岩類が乗っている。これは、元来下にあった飛騨変成岩類が地殻変動により、それまで上にあった手取層群の上にずり上がった一種の逆断層である。その断面は低角度で、衝上断層の生成により、衝上面に接する飛騨変成岩類は圧砕岩化しており、地核変動の激しさを示している。
この衝上断層の生成時期は手取層群最上部の赤岩層群堆積後で、白亜紀後期の地核変動によるものと考えられる。