本文
美濃の壺石[みののつぼいし]
美濃の壺石[みののつぼいし]
分類 | 天然記念物 |
---|---|
指定別 | 国 |
所在地 | 土岐市土岐津町土岐口西山 |
所有者 | 土岐市 |
指定年月日 |
昭和9年1月22日 |
壺石は、東濃地方から愛知県北部一帯に発達する第3紀鮮新世の砂礫層から産出する。
形は凹凸のある球状または楕円球状で、大きさは豆粒大から一抱えもあるものまで様々である。小さな石および砂や粘土の塊を包みこむようにして、珪質物や鉄分の溶液が大小の砂礫を徐々に膠着させることで外殻をつくってできたものである。殻の一カ所の石をとれば、容易に内容物を取りだすことができ、壺のように中空の球塊になるためにこの名がある。
壺石の生成には種々の条件が必要であるため、この地域のように多量に産出することは珍しい。
