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ヒトツバタゴ自生地[ひとつばたごじせいち]
ヒトツバタゴ自生地[ひとつばたごじせいち]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 国 |
所在地 |
恵那市笠置町姫栗 瑞浪市釜戸町森前、百田半原沢 中津川市蛭川 |
所有者 |
長楽寺、宿区、中津川市 他 |
指定年月日 |
大正12年3月7日 大正14年6月3日 |
タゴはモクセイ科トネリコの別名であり、トネリコの葉は羽状の複葉であるが、この種は単葉のため「一つ葉のタゴ」であり、この名がある。ヒトツバタゴは江戸後期になって知られるようになった植物で、文政8年(1825)、尾張の本草学者水谷豊文によりはじめて紹介された。見慣れない植物であったため「ナンジャモンジャ」とも呼ばれてきた。例年5から6月頃、一面に白い花をつける姿は見事である。ヒトツバタゴの国内での分布は、木曽川中流域と対馬のみである。
岐阜県内の自生地(指定地)として、恵那市の笠置山にある自生地は、大正8年(1919)に県内で最初に発見された場所である。瑞浪市釜戸町森前と百田半原沢にもそれぞれ数本が自生している。また、中津川市蛭川奈良井地内の和田川沿いに数本自生していたが、現在は1本が残る。