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福地の化石産地[ふくじのかせきさんち]
福地の化石産地[ふくじのかせきさんち]
分類 | 天然記念物 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市奥飛騨温泉郷福地 |
所有者 | 奥飛騨温泉郷福地温泉町内会 |
指定年月日 |
昭和37年1月12日 |
乗鞍岳の北麓、高山市奥飛騨温泉郷福地地区の西方から一之谷にかけ、福地累層とよばれる古生代デボン紀層が分布し、県下における地質時代最古の化石産地の一つとなる。福地累層を構成する岩石は、圧倒的に石灰岩が多く、頁岩、輝緑凝灰岩がこれに続き、これらから多くの化石を産している。化石の種類は極めて豊富で、床板サンゴ、四射サンゴ、層孔虫、ハチノスサンゴ、三葉虫、腕足類などがある。また、指定地内の一之谷下流に露出する砂岩、頁岩、凝灰岩の互層からは、放散虫、スコレコドント、貝形虫などが発見され、シルル紀からオルドビス紀のものと考えられて日本最古の化石として注目されている。
