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赤保木瓦窯跡[あかぼぎかわらかまあと]
赤保木瓦窯跡[あかぼぎかわらかまあと]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市赤保木町釜ヶ洞 |
所有者 | 赤保木史跡保存会 |
指定年月日 |
昭和51年11月9日 |
赤保木瓦窯跡は、高山盆地の北西部に位置する見量山丘陵の南東斜面に所在する。発掘調査により、4基の半地下式有階登窯と2基の半地下式登窯が検出された。前者は瓦の焼成窯で、軒丸瓦、軒平瓦、平瓦などが出土した。このなかに飛騨国分寺使用瓦と同種のものがあり、同国分寺瓦を焼成した窯跡と考えられる。後者は須恵器窯で坏類が多く出土した。
赤保木瓦窯跡は、飛騨国分寺の創建期と目される奈良時代後期から平安時代にかけての窯跡群で、一カ所に集中して継続的に経営されたという点に特色がある。また、寒冷地の瓦窯として構造的に配慮されている点でも貴重な遺跡である。
