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昼飯大塚古墳[ひるいおおつかこふん]
昼飯大塚古墳[ひるいおおつかこふん]
分類 | 史跡 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 大垣市昼飯町字大塚 |
所有者 | 大垣市、個人 |
指定年月日 |
平成12年9月6日 令和5年9月28日 |
昼飯大塚古墳は、濃尾平野西端部、大垣市北西部の段丘上に立地する大型の前方後円墳である。市北西部には4から7世紀に至る古墳が多数分布しており、本古墳の周辺はすでに滅失している古墳もあるが、大型の前方後円墳や前方後方墳が集中する地域である。大垣市による確認調査の結果、全長150m、後円部径96m、後円部高13m。前方部長62m、全方部高9.5mの三段築成で、岐阜県最大の古墳であることが判明した。後円部頂部には、竪穴式石室と粘土槨(かく)とが並行して存在する。墳丘斜面には葺石が施され、各段には円筒埴輪が並べられて、後円部墳頂部には盾形、蓋形、家形などの形象埴輪が配置されていたと考えられる。さらに、多数の勾玉、小玉などがばらまかれたような状態で出土し、限られた範囲から高坏などの土師器、笊形土器や土製品が出土したことで、当時の葬送儀礼を推測することができる。本古墳の築造時期は、出土した埴輪や土器などから、4世紀後半と推定される。
