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飛騨の山村生産用具[ひだのさんそんせいさんようぐ]
飛騨の山村生産用具[ひだのさんそんせいさんようぐ]
分類 | 重要有形民俗文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市上岡本町飛騨民俗村収蔵庫 |
所有者 | 高山市 |
指定年月日 |
昭和50年9月3日 |
山国である飛騨の冬は長く厳しい。農山村の耕地は狭く、稲作も一毛作であるため収穫高も少ない。そのため、人々は古くから炭焼きや木地師など、森林資源に関わる仕事によって収益を得る生活を営なんできた。冬期には炉端で藁仕事をし、管むしろ、杓子、笠などを作って収入を得ていた。収集された生産用具は、農具、山樵用具、木地製作用具やわらび粉製造用具などの989点である。それぞれの道具には、厳しくも豊かな自然に向き合った飛騨の人々の工夫がそこかしこにみられる。神通川、飛騨川などの各水系における山村地域の生産生活の特色をよく表している資料である。
