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紙本墨書大般若経[しほんぼくしょだいはんにゃきょう]巻第百十三残巻
紙本墨書大般若経[しほんぼくしょだいはんにゃきょう]巻第百十三残巻
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 郡上市美並町高砂坊切 |
所有者 | 星宮神社 |
指定年月日 |
昭和12年7月29日 |
星宮神社は高賀山東南の麓に鎮座する。西の麓の高賀神社、北の麓の新宮神社とともに高賀山信仰につながる神社である。
この古写経は現在17巻あり、そのうちには天暦7年(953)、長寛2年(1164)盛康、明徳元年(1390)などに奥書があり、なかでも白眉は、天暦7年(953)錦村主実貫が願主となって書写した大般若経巻第113巻の残巻1巻である。
紙は褐色の楮紙で、1行17字詰になっており、紙数は16枚。文字は丸味を帯びて筆勢も柔らかで、奈良時代の古写経に比べて著しく和様化していることが特徴である。巻首1枚分が欠失して本文は巻首略7行目からで、伝来の途中に一時折本とされた形跡がある。
