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銅造虚空蔵菩薩坐像[どうぞうこくうぞうぼさつざぞう]
銅造虚空蔵菩薩坐像[どうぞうこくうぞうぼさつざぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 郡上市白鳥町石徹白祠山 |
所有者 | 大師講 |
指定年月日 |
昭和46年6月22日 |
虚空蔵菩薩坐像は、元は白山中居神社の御神体であったが、神仏分離の際に堂を建立して安置された。
この像は等身で、天蓋[てんがい]、光背[こうはい]ともに揃った堂々たる仏像で、天蓋は県内では稀にみる見事なものである。また、光背は二重円光で、その周囲は金銅板唐草透かし彫りである。口角は引き締まり、眼は中だるみして横に長く切れ、天平彫刻の面影がみられる。金銅板透かし彫りの宝冠を戴き、張りのある面貌と豊かな躰の量感は、鎌倉時代初期の代表的な仏像と言え、当時の白山信仰がいかに盛大であったかを物語っている。
白山中居神社は奈良時代、泰澄大師が白山を開くにあたって社殿を修復、拡張したと伝わる。
