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木造薬師如来坐像[もくぞうやくしにょらいざぞう](国分寺)
木造薬師如来坐像[もくぞうやくしにょらいざぞう](国分寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 高山市総和町 |
所有者 | 国分寺 |
指定年月日 |
明治34年3月27日 |
本像は、躰全体の均斉が取れて天平的写実性がみられる。かすかに翻波線[ほんぱせん]を残す胸部、腹部、膝などの表現は豊満であるが、顔は密教的な厳しさを感じさせる。また肉髻[にくけい]には藤原期の作風がうかがわれる。右手の指がやや太く、掌に暖かみが感じられ、拝する人を惹きつけてやまない魅力がある。全体に古色を帯びているが、藤原期の優秀作である。
