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木造薬師如来立像[もくぞうやくしにょらいりゅうぞう](延算寺)
木造薬師如来立像[もくぞうやくしにょらいりゅうぞう](延算寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 国 |
所在地 | 岐阜市岩井 |
所有者 | 延算寺 |
指定年月日 |
大正3年8月25日 |
一木造の薬壺[やっこ]を持った立像である。翻波[ほんぱ]式衣文[えもん]がみられ、螺髪[らほつ]はすべて脱落している。平安時代前期の制作と考えられる。
全容は豊かで丸みに富み、ほんのりと赤味がかっている。顔は明るくふくよかな童顔で、口辺にはわずかながら紅が彩られ、青春の若々しさに溢れている。大らかな慈愛の眼差しで前方を見下ろしている。
千余年の歳月を経た御仏でありながら、隔世の感は微塵も感じられない。