本文
旧遠山家住宅[きゅうとおやまけじゅうたく]
旧遠山家住宅[きゅうとおやまけじゅうたく]
分類 | 重要文化財 |
---|---|
指定別 | 国 |
所在地 | 大野郡白川村御母衣 |
所有者 | 白川村 |
指定年月日 |
昭和46年12月28日 |
桁行11月5日間、梁間6.5間、合掌造屋根切妻茅葺[きりづまかやぶき]。
平面は田の字形であるが、後に北側の一部が改築され、「オクノデイ」「ナイジン」などは土壁が設けられている。間仕切などがどのように改築されたかは明確でないが、当初は土壁ではなく板壁であったと推察される。他に大きな改造もなく、「マヤ」「へンチャ」などがそのまま残されており相当に印象深い。また、軸部の主要材である2階梁が、天然の曲りを利用して、下屋柱と側柱を一木で直結している点は技術的にみてもユニークである。ほぼ正三角形の合掌の中に4階が設けられているが、階上で利用されるのは恐らく2から3階まで、それもほとんどが養蚕に使用され、その上階は物置に使用されたものであろう。地方色を遺憾なく発揮した建築といえる。
